世界のサッカーまるわかり。Ｆ・トーレスのハットトリックでスペインがニュージーランドに大勝＝コンフェデ杯

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2024/07/05 (Fri)

　スペイン代表は、コンフェデレーションズカップ（コンフェデ杯）初戦となったニュージーランド戦で５－０と大勝し、幸先のいいスタートを切った。　格下のニュージーランドを容赦なく攻めたスペインは、エースのフェルナンド・トーレスが、前半１７分までに訪れた３度の決定機をすべて得点に結びつけ、ハットトリックを達成。序盤で試合を決めた。前半６分にトーレスは、ペナルティアーク付近からＤＦをかわし美しく正確なシュートを放って先制点を奪うと、スペインは得意のパスワークでゲームの主導権を握り、カプデビラ、リエラの連係により左サイドからチャンスを量産する。　１４分、左サイドから攻め上がったリエラのボールをビジャがペナルティーエリア内に折り返すと、これを待ち構えたトーレスがダイレクトで合わせて２点目をマーク。その３分後には、カプデビラのセンタリングにトーレスが頭で合わせ、スペイン代表史上最短時間でのハットトリックを達成した。　それでも、スペインは油断するどころかさらに追加点を狙って猛攻を続けた。そして２４分、リエラとカプデビラの連係からセスクがダメ押しの４点目をたたき込む。　前半早くも４点のリードを奪い勝利を確信したスペインは、後半に入ると徐々にリズムを落としながらも、さらなる追加点のチャンスをうかがった。そして４８分、左サイドからトーレスがゴール前に送ったパスを相手ＤＦがクリアミス。これをビジャがしっかり決めてスペインは５点目をマークする。　５点のリードを奪った後、デルボスケ監督はテストを兼ねてメンバーを交代した。セルヒオ・ラモスとシャビが下がり、アルベロアとカソルラが入ると、セスクは右サイドから中央へポジションを移した。スペインは、その後もカプデビラ、ビジャとシュートを試みるが、これは得点に結びつかなかった。７０分にスタンドの喝采（かっさい）を浴びてベンチに下がったトーレスに代わってシルバが入った後も、スペインは追加点のチャンスに恵まれたが、ニュージーランドは、際どいオフサイドの判定に助けられた。　初戦で絶対的な安定感を見せつけたスペインが準決勝に向けて好発進した一方で、ニュージーランドは早速、欧州サッカーの洗礼を受けた。デルボスケ監督率いるイレブンは、どのチームに対しても練習を通じて体得した“自分たちのサッカー”を実践し、格下の相手にも決しても気を抜かないことを、この一戦で証明した。